銭田治療院 はり、きゅう(鍼・灸)・マッサージ

ギランバレー症候群

ギランバレー症候群 | 株式会社ゼニタ

ギランバレー症候群

【どのような病気・症状か?】

人間の神経は中枢神経と末梢神経に分かれます。脳と脊髄が中枢神経で、そこから枝分かれし、体の各部分に分布している神経が末梢神経です。末梢神経は、体の動きを司る運動神経、感覚を伝える感覚神経、そして自律神経からなります。末梢神経に障害が生じると手足の脱力、しびれ、痛みなどの症状が現れます。この状態を末梢神経障害と言います。ギランバレー症候群は複数の末梢神経が障害される病気です。

約2/3の患者さんはギランバレー症候群発症の1~3週間前に風邪をひいたり下痢をしたりといった感染症の症状があります。典型的な方では、感染症状(咳・腹痛・下痢など)の数日~数週間後に手足の力が急に入らなくなってきます。通常下肢から始まり徐々に上肢に広がっていきます。その他にも顔面の筋肉に力が入らない(顔面神経麻痺)、目を動かせなくなって物が二重に見える(外眼筋麻痺)、食事が上手く飲み込めない・呂律が回らない(球麻痺)などの症状がでる方もいます。症状の程度は人それぞれで麻痺が軽い方からほとんど手足が動かせなくなる方まで様々です。手足にしびれや痛みがでたりすることはありますが、一般に感覚障害は運動麻痺に比べて軽度です。自律神経が障害されると不整脈、起立性低血圧などが見られます。重症例では呼吸をするための筋肉が麻痺して、人工呼吸器の装着が必要になります。この病気は人口10万人当たり年間1~2人が発症すると推定されていて、子供からお年寄りまで、どの年齢層の方でもかかることがありますが、平均発症年齢は39歳で、男性の患者さんの方がやや多いことが知られています。日本では特定疾患に指定されています。

【治療法】

従来、ギランバレー症候群は治療を行わなくても自然に軽快する予後(治療後の見通し)の良い病気と考えられていましたが、一部の方は重症で、適切な治療がされないと後遺症を残す方もいます。したがって、発症してからなるべく早く治療を開始する必要があります。実際の治療としては血液中の有害物質を取り除いてから体内に戻す血液浄化療法です。その他にも、ヒト免疫グロブリン0.4g/kgを5日間連続して点滴する治療です。一回の点滴には4~6時間を要します。副腎皮質ステロイドとの併用でより高い効果が得られる可能性が指摘されています。ただし、副作用としてショック、頭痛、筋痛、急性腎不全、血栓塞栓症などがあります。

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