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臨床的触診とエコーによる対象となる軟部組織および活用する目的について | 銭田良博ブログ

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臨床的触診とは、対象となる軟部組織を、体表から直接触ることで解剖学的に明らかにする技術です。エコーを活用することで、層構造である軟部組織をミリレベルで触診することを可能にします。その際、視診により体表から確認できる骨および骨縁から触診することで、効率的にその周囲の軟部組織を触診することができるようになります。

 

(臨床的触診の対象となる組織)

①皮膚 ②皮下組織浅層 ③浅筋膜Superficial fascia ④皮下組織深層 ⑤深筋膜Deep fascia ⑥疎性結合組織 ⑦筋外膜 ⑧筋 ⑨筋腱移行部 ⑩腱 ⑪靭帯 ⑫神経 ⑬血管 ⑭リンパ ⑮骨 ⑯関節空間

 

最初に、誰もが確認しやすい指標となる骨・表層筋・神経・血管などを、視診と臨床的触診で決めることが、エコーにより簡単に対象筋を抽出するポイントです。ここで、深層に位置する筋の同定はエコー画像(静止画)のみでは難しいことがあります。その場合、選択的に同定したい筋を収縮および弛緩させることで、エコー画面上にその筋の動き(動画)が確認できます。レントゲン・CTと違い、リアルタイムに動画として確認できることが、エコーの重要な利点です。

 

エコーを活用する目的は、職種や立場によって異なります。医師は、様々な臓器・血管・運動器の“診断“と注射などのエコーガイド下”インターベンション Intervention“のために活用します。理学療法士は、”診断“ではなく運動器領域で筋や筋膜の状態を確認して運動療法を行うための”評価”、および“臨床研究”のために活用します。鍼灸師は、エコーガイド下鍼治療のために活用します。私(理学療法士&鍼灸師)は、軟部組織の臨床的触診を短期間でかつ効率的な修得と教育、およびエコーガイド下鍼治療および徒手的運動療法のために活用しています。対象疾患は、特にスポーツ傷害(急性足関節捻挫・軽度靱帯損傷・筋膜性疼痛症候群;MPSが得意です)であり、超積極的保存療法による早期競技復帰を目指しています。

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