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頸部痛に対する診察の基本とリハビリテーションについて | 銭田良博ブログ

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頚部痛において、保存療法の適応となるのが頸椎症性神経根症(Cervical Spondylotic Radiculopathy: CSR)と絞扼性神経障害である。頸椎症性神経根症は、頚部痛が唯一の症状になる時期があり、その後、上肢痛、手指のしびれ、筋力低下、知覚障害、腱反射低下など様々な症状が混在するようになる。習慣的な不良姿勢は頸椎の力学的負荷を増大させるため、可及的早期に頚部における良肢位を獲得する事が重要であり、理学療法と並行して正しい頚部の肢位を維持できるように、セルフケアや生活指導をおこなうことが必要である。
絞扼性神経障害は、理学療法だけでなく鍼灸療法の適応にもなりうる。絞扼性神経障害の評価として、C1~C7横突起周囲の触診、頚部の回旋や前屈・後屈のROMをpassiveとactiveで行なう、Jackson test、Spurling test、Eden testを行なう、C5~Th1横突起後結節周囲での圧痛や前斜角筋および中斜角筋、胸鎖乳突筋の鎖骨および胸骨付着部、胸鎖関節の運動時痛の有無を確認しながら臨床症状の鑑別を行なう。触診にて疼痛部位の深さを確認し、鍼治療にて疼痛除去と筋緊張の緩和を図る。理学療法としては、ホットパックなどの温熱療法も併用しながら、頚部から肩甲骨周囲筋の過緊張の調整とともに、肩甲骨アライメントを改善し腕神経叢への牽引刺激を軽減する。セルフケアや生活指導として、肩甲骨挙上運動や、入浴後に頚部に対して快刺激の範囲でマッサージを指導すると良い。

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